A:ビリヤードのボールを撞く木製の棒を
「Cue(キュー)」といいますが、
その先端に付けられた
革製のパーツのことを指します。
1807年にフランスの
フランソワ・マンゴーによって発明された
といわれています。
直径は9〜12ミリ、
厚さは5〜9ミリ程度が一般的です。
A:タップは永らく一枚の牛革をプレスして
作られていました。
しかし、良質で厚い牛革が市場に
出回らなくなり、タップにおいても
良質な一枚革のタップが
手に入りづらくなりました。
ただ、薄い上質の革なら
入手できましたので、
それならばその上質な薄い革を
重ねて作ろうと考え、
当社で研究をスタートしました。
その結果、開発されたのが
積層タップであり、モーリタップです。
これにより、革の供給量にとらわれず、
高品質なタップを安定して
お届けすることが可能になりました。
モーリタップは積層タップのオリジナルです。
A:タップの硬さには、
「硬い」「柔らかい」という表現が
使われてきました。
ただ、それでは硬さを適切に
表現しきれないと考え、モーリタップでは、
キューでボールを撞いた時に
「タップがボールに当たってから
離れるまでの速度」
=レスポンス・スピード(反応速度)で
表すことにしました。
つまり、タップがボールを捕えてから
離すまでの時間が長いものをS=スロウ、
速いものをQ=クイックとして、
その中間がM=ミディアムとなります。
お好みで使い分けてください。
A:人気ということでお伝えするのは難しいですが、
生産量でいうと全体の75%くらいをMが占めています。
残りの25%がQとSになりますが、その割合は地域によって異なります。
A:国内で流通しているものは、
すべて14ミリです。
ヨーロッパにはその他に
13ミリと12ミリを出荷しています。
A:モーリタップは、薬などにも使用されているブリスターパックの
個別封入となっています。
そのため、数十年は同じ品質を保ちます。
ただし、極度の高温・低温・多湿での保管は避けてください。
また、極端に乾燥していたり、直射日光に当たったりする場所も
避けて保管していただくよう、お願いします。
A:ボールをポケットに落とすことを競うゲームを
「ポケット・ビリヤード」というのに対し、
ポケットがないテーブルでボールを当てる回数を競うゲームを
「キャロム・ビリヤード」といいます。
前者で人気のゲームはナインボール、後者ではスリークッションです。
タップに関していうと、ポケット・ビリヤードでも
キャロム・ビリヤードでも、タップに求められるものは大差なく、
異なるのは径の大きさくらいだと考えています。
そのため当社では、タップの開発に際しては、
ポケット用、キャロム用と分けて開発はしていません。
実際、全世界におけるモーリタップの購入割合をいうと、
ポケット・ビリヤードとキャロム・ビリヤードでは、ほぼ同じです。